社会関係資本…「絆」ということか。

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      「社会資本」とは、道路・電気・水道などのハードな施設をいう。カタカナ語で、インフラ。
     これに対して、「社会関係資本」とは、人々の「助けられたり、助けたり」の人間関係をいう。

     数十年前の村落共同体では、共同体内部での「助けられたり、助けたり」が、人が生きる上での安心・安全を担保していた。

     近代化による大都市では、擬似的村落共同体である「町内会」「隣組」で「助けられたり、助けたり」を担保しようとしたが、一時期、一部地域では、それなりに形成されたが、現代では、「ほんの少々」の「助けられたり、助けたり」を生むだけで、とても安心・安全を担保するまでには至っていない。
     大企業に入社すれは、安心・安全、大企業の中での「助けられたり、助けたり」が、一つのモデルになったが、それも、どうやら消滅する様相だ。

     ということで、人は「助けられたり、助けたり」を喪失し、個となった。当然の結果として、安心・安全は喪失した。安心・安全を担保するものは、「莫大なお金」となった。「莫大なお金」の所有者は、ほんの少々に過ぎない。

     そこで、登場してきたのが、「社会関係資本」という考え方だ。俗っぽく言えば、人脈・コネ・ネットワークである。「イザとなったら、親身に相談できる人」=「社会関係資本」を持っているか、どうか……それが、安心・安全の鍵ということだ。
     流行り言葉で言えば、「絆」であろう。

     大都市では、信頼できる友人を獲得する場所が多くはない。その場を、どうやって創造するか、それが、現代社会のテーマであるようだ。

    コメント
    ケーキごちそうさまでした
    • ハッピーバースデー哲ちゃん!
    • 2011/10/18 9:51 PM
    「ハッピーバースデー哲ちゃん」の「哲ちゃん」は、「太田哲二の哲ちゃん」ではありません。「ハッピーバースデー哲ちゃん」は、携帯の新機種に詳しい人です。
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