精神疾患が5大疾患に…厚生労働省

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     厚生労働省は、今まで、「がん」「脳卒中」「心臓病」「糖尿病」を「4大疾病」と位置づけ、重点的に取り組んでいる。 
     しかし、近年、精神疾患の数が激増し、患者数では「4大疾病」を大きく上回るようになった。
     そのためと思うが、2011年(平成23年)7月6日、厚生労働省は「4大疾患」に、「精神疾患」を加えて、「5大疾患」とする方針を決定した。

     都道府県は、地域医療の基本方針である医療計画(5年ごとに見直し、次回は2013年)を作る。医療計画は「4大疾病と5事業(救急・災害・へき地・周産期・小児)を医療計画(地域保健医療計画)に盛り組む。その「4大疾病」が「5大疾病」になったので、精神疾患に対する施策が強化されるわけだ。

      参考数値:2008年調査では、精神疾患320万人、糖尿病240万人、がん150万人、
             脳卒中130万人、心臓病80万人。
      参考単語:生命保険会社の宣伝には、3大疾病(3大成人病)とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中
             です―が多用されている。これは、死亡原因の順位です。

     なお、生涯に一度も精神科のお世話にならない人は、82%と推計されています。つまり、5人に1人は、生涯に1回は、精神科のドアをたたきます。
     また、現在、国民の2.5%が精神疾患で受診中です。精神疾患は、若い世代に発症することが圧倒的に多いのが特徴です。

          うつ病・躁うつ病は、75人に一人が発病。
          統合失調症は、100人に一人が発病。

    ◎DALY(障害調整生命年)について
     WHOや世界銀行では、「疾病の政策上重要指標」として、DALYを採用している。DALYは、「病気で減じた命の年数」プラス「障害で損なわれた健康生活」です。
     日本を含めて先進国では、DALYのトップは、精神疾患です。つまり、医療行政が一番熱心に取り組むべき疾患は、精神疾患なのです。

    ◎日本の対応は、「重症化した患者の精神病院入院」が重点でした。(隔離政策・精神収容所列島)事実、日本の精神病院の病床(ベッド)数は、他国に比べて、異常に多い。つまり、日本の精神病対策は、とてつもなく遅れている。

    対策1:予防

    対策2:早期発見・早期治療

    対策3:一人の精神科医ではなく、他職種チームによる訪問。
         原則は訪問。診療所で待っていても重病者は来ない。

            ※ACT(包括型地域生活支援プログラム)チームが注目されている。約10人のスタッフで、
         約100人の患者に対応する・・・実験的な取り組み中。

    対策4:年金、手当、住居
         
    対策5:家族への支援

    ◎誤診
     統合失調症の誤診が多いと言われている。とりわけ「高機能広汎性発達障害」(円滑な対人関係が築けない)と初期の統合失調症を混同して、悪化させるケースがあるそうだ。
     あるいは、「一時的な落ち込み」を「うつ病」と判断して、抗うつ薬が投与され、悪化させることもあるようだ。



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