香久山を詠んだ二首

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    万葉集には香久山を詠った短歌がいくつもあります。その中で、二首を。

     

    持統天皇が、飛鳥浄御原(きよみはら)宮にあって詠んだ歌が、小倉百人一首にもあり、最も有名です。季節の移り変わりを詠んだものです。

     

    ●春すぎて 夏来るらし 白たへの 衣ほしたり 天の香久山(持統天皇、巻10−28)

     

    それに対して、こんなのもあります。

     

    柿本人麻呂が、香久山の屍を見て、かなしびて作る歌一首

     

    ●草枕 旅の宿(やどり)に 誰(た)が夫(つま)か 国忘れたる 家待たまくに(巻3−426)

     

    通常の解釈は、旅人が行き倒れになった程度の状況を前提とします。しかし、次のような背景が推理されます。

     

    持統天皇は夫・天武天皇の意思を継いで、大和三山(香久山・耳成(みみなし)山・畝火(うねび)山の地に壮大な藤原宮を建設した。全国から膨大な数の農民が強制動員された。そして、少なからずの農民が苦役のため死んだのであった。

     

     

     

     


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