エネルギー自立都市構想(その4)

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    平成21年(2009年)3月21日に書いたものです。

      「エネルギー自立都市構想」のその4

      (4)ゴッドランド島とサンソ島

      無人の砂漠や荒地に、まったく新しい人工の「エネルギー自立都市」を建設するのは、案外容易かもしれない。同様に、閉鎖系の島は、エネルギー自立を達成しやすい。その例として、スウェーデンのゴッドランド島とデンマークのサムソ島が有名である。残念ながら、日本ではさほど知られていない。

    ゴッドランド島
     この島はEUの自然エネルギー自給島の対象地である。面積3140平方キロ(東京都は2187平方キロ)で、バルト海最大の島。人口5万7500人。観光客年間65万人。中心都市ヴィスビー(=ビスビー)は世界遺産に登録されている。宮崎駿のアニメ『魔女の宅急便』のモデルの街。農業と観光の島だが、国内最大のセメント工場もある。
    ◎石油・石炭の依存したエネルギーを、25年間(1998〜2025...年)で、再生エネルギー100%にする。
    (コメント)スウェーデンでは、イエテボリ市、ベクショー市がエネルギー自立都市として知られている。
    ◎中心都市ビスビーの地域暖房システム・・・ビスビーの75%が地域暖房システムネットワークに入っている。そのエネルギーの95%は、主に木材生産からでるバイオマスを資源とする再生エネルギーである。それ以外は、ゴミ処理場、下水処理場からのバイオガス、海水温度を利用したヒートポンプ。
    ◎島の南西部にウィンドファーム(風車設置地帯)・・・島全体で風車が80基ある。500KWの風車1基の設置額が約3600万円。年間の土地代・管理費が45万円。年間電力販売額が550万円。ということは、「3600÷(550−45)≒7.1」であるから、7〜8年で元がとれる。なお、耐用年数は25年間。

    サムソ島(デンマーク)
     「デンマーク自然エネルギーアイランド」という国家構想でのコンペで最優秀賞を得た。面積114平方キロ、人口4300人。
    ◎10年間(1998〜)で100%自然エネルギー電力供給のプロジェクト。5年間で達成。余った電力は本土に売却。
     陸上風車は、1000KWが11基。これで全島の電力100%自給。
     洋上風車は、2300KWが10基。
    ◎地域暖房はバイオマスの導入を推進。ウッドチップと太陽熱コレクターを利用したもの、麦わらを利用したもの。
    ◎サム・エコミュージアムが有名で、いわば「地域まるごと博物館」。
                                                                                   (つづく)


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