豚は日本にいなかった。

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     (1)縄文・弥生・古墳時代には、豚がいた。しかし、奈良時代には豚の飼育は消滅した。原因は、仏教の普及という説、豚インフルエンザのような伝染病説がある。

    (2)沖縄では、豚は飼育され続け、食用されていた。
      鎖国時代の長崎では、駐在中国人の食用として豚が飼育されていた。その関係で、極少数の日本人も食べたが、豚を食べることは嫌がった。
         楊貴妃は きれいな顔で 豚を食い (司馬江漢の川柳)
      江戸時代後期の薩摩では豚肉を食っていた。おそらく、沖縄の影響であろう。江戸の薩摩藩邸では豚を飼育して、豚肉を食べたり売ったりしていた。徳川慶喜は江戸薩摩藩邸から贈られた豚肉を好んで食べたので、「豚一様」(豚肉好きの一橋様)と呼ばれた。

     いずれにしても、江戸時代までは、豚は例外中の例外であった。

    (3)明治に入って肉食が普及するが、圧倒的に牛肉であった。豚肉が流行するのは大正時代からである。






    バシー海峡

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       台湾とフィリピンのルソン島の間が、バシー海峡である。
       
       昭和16年12月 8日、真珠湾攻撃。
          17年 1月 2日、日本軍、ルソン島マニラ無血占領
              3月13日、マッカーサー、フィリピンから脱出
              6月5〜7日、ミッドウェー海戦
              7月 、日本軍、フィリピン全土占領
          18年4月18日、山本五十六戦死
          19年10月20日、米軍、レイテ島に上陸
          20年 3月3日、米軍、マニラ占領
              8月15日、終戦

      昭和18年の秋には、米潜水艦は日本近海で制海権を掌握していた。日本の輸送船は沈没が、常態となった。しかし、ルソン島へ、大量の兵士と物資を送り込まねばならない。日本は、兵員と物資を送り続けた。バシー海峡で、日本の船舶の大半は沈没し、赤紙一枚で召集された数十万人の兵員が、一発の弾も撃たず、海の藻屑と消えた。

      海の藻屑となることは、分かっていたはずだ。しかし、一旦、決まると、「最善をつくす」のである。無駄と分かっていても、最善をつくすのである。最善をつくした結果、無意識の大量虐殺システムが構築された。
       もちろん、幸運にもルソン島へ到着した兵員輸送船もあった。しかし、待っていたのは、戦闘ではなく「地獄の逃避行」だけであった。

      バシー海峡の悲劇は、昔も今も、あまり語らない。しかし、日本型組織、日本型思考の「あやうさ」を考える上で、バシー海峡に思いをはせることが必要かも知れない。

      「一旦決まると、最善をつくす」は、とてつもない悲劇・損失を生む。






       年金をめぐる悲観と楽観

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          たとえば、年金問題の最大テーマは、このままでは「やりくりがつかない」ということである。「このままでは」という前提条件の話ならば、間違いなく、「やりくりがつかなくない」ことになるだろう。
         だから、改革をめぐって、混乱的議論が継続されている。

         年金問題とは、しょせん「集めたお金を、どう配分するか」だけの算数のテーマである。
         お金が足りなければ、「新たな負担」と「支給額削減」のテーマである。
         「新たな負担」をどういう形にするか。
         「支給額削減」をどういう形にするか。
         冷静に算数すれば、おのずと答えはでると思う。
         しかし、「年金問題」と「政局」が、からみあうと、もう、どうにもならない罵倒・へ理屈の議論になってしまう。算数のテーマが、プロレスになってしまう。

         チャーチルの言葉を紹介しておきます。
           悲観主義者は、すべての好機の中に困難を見つけるが、
           楽観主愚者は、すべての困難の中に好機を見いだす。

        平成24年第1回・第2回お金と福祉の勉強会ご案内

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           平成24年第1回お金と福祉の勉強会ご案内

          日時:平成24年2月21日(火)午後6時30分〜8時
          場所:阿佐谷区民センター 第4集会室
               (JR阿佐谷駅南口徒歩2分)
          会費:1,000円

          テーマ:「所得税の確定申告」、「第2のセーフティネット」   講師:太田哲二

          ◎終了後、懇親会あり。持ち込み歓迎。
          ◎準備の都合上、出席の方は、なるべく事前にご連絡ください。




          平成24年第2回お金と福祉の勉強会

          日時:平成24年3月19日(月)午後6時30分〜8時
          場所:阿佐谷区民センター 第4集会室
               (JR阿佐谷駅南口徒歩2分)
          会費:1,000円

          テーマ:「借金事件」    講師:太田哲二

          ◎終了後、懇親会あり。持ち込み歓迎。
          ◎準備の都合上、出席の方は、なるべく事前にご連絡ください。



          リスクに対する二つの立場

          0
             

              危機が発生すると、「科学的立場」と「人の心の立場」の大幅なズレに右往左往する。そんな記事が2011年(平成23年)12月30日の朝日新聞に掲載されていた。
             以下は、私なりの要約です。

             2001年9月に狂牛病(BSE牛海綿)感染牛が見つかった。科学的・客観的には、さほど心配しなくてもよかったが、国民は非常に心配した。そして、出荷前の「全頭検査」となった。当時の厚生大臣坂口力は「本当は科学的な話では、あまりなかった」「科学的根拠と人の心の動は次元の違う話」と言った。
             別の専門家、吉川泰弘北里大教授は、「実態とかけ離れた『安全神話』を広めた」「ゼロリスクは本来ありえないのに、膨大なコストが投じられた」と言った。

             狂牛病だけではなく、ダイオキシン、PCB、口蹄疫、新型豚インフルエンザでも、同じような混乱が発生した。

             ただ、福島原発事件で、専門家の科学的知見への不信は拡大した。

             あらゆることにゼロリスクはない。ゼロリスクを徹底的に追求すれば、コストは際限なく膨らむ。100%安全ではなく、「どれだけ怖がればいいのか、どれだけコストをかけるべきか」また、「国のお仕着せの基準を信じるのではなく、一人一人が、上手に怖がる、さじ加減を、自前で見つける」そんな過程が必要になった。
             非常に難しい課題だが、ともかくも、「科学的立場」と「人の心の立場」には大幅なズレが生じることは確かだ。

             

            専門家と一般人による「危険度」の判断

            どっちが正しいか?

            (「リスク学事典 日本リスク研究学会」(2006))から。

            一般女性を対象に調査

             

            専門家による比較

            (客観的?)

            一般人による比較

            (主観的?)

            喫煙

             1位

             8位

            飲酒

             2位

            21位

            自動車

             3位

             7位

            ピストル

             4位

             2位

                略

                略

                略

            原子力

            20位

             1位

                略

                略

                略

            食品保存剤

            27位

             3位

            殺虫剤

            28位

             9位

            抗生物質

            29位

             4位

            スプレー缶

            30位

            20位

             

             

             

            放射能と生活習慣……発がんリスクを比べると

            (国立がんセンターまとめ。詳細はホームページhttp://www.ncc.go.jp/shinsai/

             

            対象

            比較対象

            (1とした場合)

            がんになる

            リスクの増え方

            喫煙(男性)

            喫煙しない場合
             (男性)

            1.6倍

            広島長崎の放射線被爆

            1000ミリシーベルト)

            被爆しない人

            1.5倍

            大量に飲酒

            ときどき飲む

            1.4倍

            やせ男性

            標準男性

            1.29倍

            肥満男性

            標準男性

            1.22倍

            運動不足

            よく運動する人

            1.15
             〜1.19倍

            広島長崎の放射線被爆

            (100200ミリシーベルト)

            被爆しない人

            1.08倍

            野菜不足

            よく野菜を食べる人

            1.06倍

            夫が喫煙する
               受動喫煙の女性

            夫が喫煙しない女性

            1.02
             〜1.03倍

            広島長崎の放射線被爆

            (100ミリシーベルト未満)

            被爆しない人

            検出不可能

             


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